マクタンシュライン(Mactan Shrine) マクタン島
マクタンシュライン(Mactan Shrine)
マクタンシュラインとは、1521年、冒険家のフェルナンド マゼラン(Ferdinand Magellan)率いるマゼラン軍とマクタン島のラプラプ王率いるラプラプ軍との戦いで、ラプラプ軍が勝利したことを称える記念公園です。場所はセブ島に隣接するマクタン島の東海岸にあります。
<マゼラン軍とラプラプ軍の戦いについて>
冒険家マゼランはスペインを出発し西回りの航路で歴史上初めて太平洋を横断、そしてフィリピン(セブ島)へ到達しました。この航海でのマゼランの目的地は香料諸島(マルク諸島、インドネシア)でありセブ島は目的地ではなかったのですが、当時のセブ島の領主であったセブ王(フマボン王)との交流で親密になりしばらくセブ島に滞在します。セブ王はマゼランに同行する神父のもとフィリピンで初めてキリスト教の洗礼(入信)を受けます。これに気を良くしたマゼランはその後もセブ島で布教活動を進めていきます。しかし、布教活動は思うように進まず、時には武力をちらつかせ改宗を強要することもありました。更にマゼランはマクタン島へも布教活動を広げていきます。しかし、マクタン島でも強引に布教活動を進め住民の反感をかっていきます。最終的にマゼランンは軍を編成してマクタン島へ向かいました。しかし、この動きはマクタン島の領主ラプラプ王の耳に入っており、ラプラプ王率いる1500人の兵士が待ち構えていました。
マクタン島はサンゴ礁に囲まれた島です。場所によっては海岸から数百メートル沖まで歩いて行けるほど遠浅です。戦闘時は引き潮でマゼランの艦隊は岸に近づくことができません。このため、ラプラプ軍最大の脅威であった火器類が無力化されます。艦に装備されていた大砲では岸まで弾が届かなかったのです。マゼランの軍は下船を余儀なくされ必然的に白兵戦になります。マゼラン軍は不慣れな足場に苦戦を強いられました。逆に白兵戦となればラプラプ軍にとって「地元の利」です。
そしてマゼラン軍は敗れ、マゼランはここで戦死します。
戦勝の碑
碑に刻まれている文章。「1521年4月27日、ここでラプラプと彼が率いる兵士がスペインの侵略者を撃退しスペイン軍リーダーのフェルナンド マゼランは戦死しました。ラプラプはヨーロッパ人からの侵略を防いだ最初のフィリピン人となりました」。
この絵にはラプラプ軍とマゼラン軍の戦いの様子が描かれています。マゼランの艦が遠く離れた沖の方に小さく描かれています。マクタンシュラインは浅瀬が広がる海岸のため艦が岸に近寄ることができず、戦闘は艦から離れたところで行われました。そのため、マゼラン軍は戦いには敗たものの艦は残り、生き残ったマゼランの部下によって香料諸島へ航海を続けることができました。そして艦隊は世界一周に成功します。
戦闘に勝利したラプラプはこの様にマゼランの前に立ったのでしょうか。ラプラプはこの戦闘で負傷したとの話もあります。
ラプラプ像の前に広がる浅瀬です。当時も同じように引き潮で海底が露出していたものと思われます。
公園内は緑が多く、ヤシの木が南国らしい雰囲気を出しています。
マゼランの碑
同じ公園内にあります。ラプラプとの戦闘でこの地で戦死したマゼランですが、その反面、フィリピンにキリスト教を伝えた人物として称えられています。
セブ王のもてなしを受けるマゼランの絵。(想像図)
マゼランの後ろにいる白い服を着た男は奴隷兼通訳としてマゼランに同行していたエンリケ(インドネシア人)です。当時はエンリケの通訳を介してセブ王との交流が可能となりました。セブ王とはマレー語で会話したとの記録が残っています。
土産物売り場
記念公園内には土産物売り場があります。現地の御土産を安く買える所として人気です。品数が豊富で、どの商品も南国のお土産としてしっくりきます。お値段はお店の言い値でも十分安いかもしれませんが、勇気を出して値段交渉をしてみましょう。お店の人が提示する値段の半額位から交渉を始めてみてください。また、他の店舗の提示する値段を引き合いに使ってみるのも効果的です。
マクタン島といえば「ギター」です。ギター工場がいくつもありギターの生産地として世界的に有名です。
アクセス
タクシーで行かれる場合、ドライバーに「ラプラプ モニュメント」と伝えてください。ラプラプ モニュメントはマクタンシュラインの通称です。セブ市内から利用の場合、メーター料金では行ってくれないと思います。乗る前にメータープラス50ペソで交渉してみてください。
自家用車で行かれる方は公園の駐車場(有料)が利用できます。
公園に入ろうとすると日傘を持った男がついてくることがあります。一緒に歩いて日陰を作ってくれます。利用しても問題ありませんが後で料金を請求されます。公園は1周ぐるりと歩いて回っても2・3分しかかかりません。必要ないと思う場合は無視してください。しつこく付いてくる様であればはっきりと「NO」と伝えてください。
近くにローカル レストラン「マクタンシュライン シーフード マーケット & レストラン 」が有ります。地元の大衆食堂の雰囲気とシーフード料理が同時に味わえる場所で、観光客がよく訪れるレストランです。しかし、お値段は市内の高級フィリピン料理店並みかそれ以上です。嘘をついてぼったくる訳ではありませんが「えっ」と思う高い値段設定のメニューもあります。値段は正直に教えてくれるので、ご注文時にお値段をしっかり確認することをおすすめします。
開園時間:24時間
土産物店営業時間:午前9時頃~日が暮れる迄
入場料:無料
無休
タグ: マクタンビーチリゾート
投稿者: cebuenglish
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更新日: 2016-02-01
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