バンタヤン島 セブ州 バンタヤン島
バンタヤン島 (Bantayan island) セブ州 バンタヤン島
バンタヤン島はセブ島の北にある離島です。青い海と白い砂浜そして椰子の木が印象に残るのどかな島です。一番の見所は「シュガー ビーチ」と呼ばれる砂浜で長さが約5kmあります。この砂浜は純白のような白い砂が特徴で砂浜の浅瀬は日が差すと何とも言えない淡い水色になります。また、シュガービーチに沿うように椰子の森があり南の島の雰囲気を盛り上げてくれます。
<のどかな南の島>
白い砂浜が目を引くバンタヤン島ですが、島の観光要素は多くありません。観光開発もそれほどされておらずビーチ以外の娯楽は少ないと言えます。しかし、そこがこの島の魅力でもあります。ここでは忙しく観光するよりもゆっくりと流れる島の時間に身をゆだねてください。夜の島は静寂に包まれ海辺では波の音だけが聞こえてきます。そして、見上げる夜空の星の多さに驚くことでしょう。
<バンタヤン島の玄関口「サンタフェ 港(Santa-Fe port)」>
バンタヤン島へはセブ島のハグナヤ港(Hagnaya port)から船で行きます。海が穏やかであれば海上約1時間半でバンタヤン島へ着きます。フェリーが着岸するサンタフェ港はバンタヤン島の玄関口でシュガービーチの途中にあります。船を降りる時に見える白い砂浜が「ホワイト サンズ ビーチの島」であることを印象付けます。
<桟橋右側の砂浜>
白い建物はサンタフェ ビーチ クラブ(Santa Fe beach club)です。島を代表する宿泊施設の一つで、バンタヤン島を訪れた際にこちらを利用された方も多いと思います。
<桟橋の左側>
こちらがシュガービーチのメインの部分です。砂浜は左端から後ろの方にも2km続いています。
<最近バンタヤン島で起こった大きな出来事「2013年の巨大台風”ハイエン”」>
『過去に類を見ないほど猛烈』と形容された台風「ハイエン(フィリピン名: ヨランダ)」がバンタヤン島の真上を通過しました。米軍合同台風警報センターの発表では最大風速87.5m/s、最大瞬間風速105m/s(時速378km)。竜巻に換算すると「カテゴリー3」に相当するもので直径100kmの竜巻がフィリピン中央部を通り抜けました。その破壊力はすさまじく、多くの島民は自宅での避難をあきらめ島北部中央にある山(小高い丘)の影に避難しましました。幸いにも島で亡くなられた方はほとんどいませんでしたがこの台風による被害は深刻なものとなりました。
<台風の被害にあったサンタフェ港のターミナル>
バンタヤン島フェリーターミナルも大きな被害を受けました。現在は復旧して以前と同じように利用できます。
バンタヤン島の見所
<シュガービーチ>
バンタヤン島を訪れる人のほとんどはシュガービーチが目的だと思います。砂浜の長さが約5km(サンタフェ港の桟橋で一箇所途切れます)。このビーチには仕切りがなく、誰でも自由に散策できます。砂浜に隣接するように数軒のリゾート(宿泊施設)があり、どのリゾートも南の島のムード満点です。
<オクトンケイブ リゾートの洞窟>
オクトンケイブリゾート内にある洞窟は中が透明度の高い湧き水で満たされていて、その湧き水で泳ぐことができます。オクトンケイブ リゾートはスイミングプールや豪華な一軒家の宿泊施設を備えるバンタヤン島で一番の豪華リゾートです。
<聖ピーター & ポール教区教会(Sts. Peter and Paul Parish church)>
1580年に献堂されたフィリピンを代表する古い教会です。フィリピン最古の教会「サントニーニョ教会(Santo Niño church)」の献堂からわずか15年後のこと。ボホール島のバクラヨン教会よりも古いです。
<コタ パーク>
コタパーク(Kota park)は島の北の端にある公園です。海岸には白い砂浜があり、この砂浜からさんご礁に延びる桟橋が特徴です。また、スペイン統治時代に軍の駐屯地だったこの場所には当時作られた要塞が残っています。
スペイン統治時代の軍の要塞跡「コタ フォート」です。スペイン統治が終わると墓地として使われていました。現在は歴史遺産として保存されています。 ※要塞の中に入ることはできません。
桟橋は全長が187mあって終点は展望台になっています。ここから見える夕日が美しいと評判です。
<並木道>
コタパークへの道中、Madridejos地区へのゲートのをくぐると並木道がはじまります。木の枝が大きく道路の上に生い茂り、トンネルのようになっているのが面白いです。
<バンタヤン 公共市場>
島の人口から想像する以上に大きなマーケットです。島の人が食料や日用品を買い物に来るのはもちろんのこと、島外からも業者が島の特産物を買い付けにやってきます。
<島の名物(特産品)>
バンタヤン島では島周辺でとれた魚を乾物(ひもの)にした「ドライ フィッシュ」が有名です。「バンタヤン島のドライフィッシュ」と言えばフィリピンのトップブランド。島を訪れるフィリピン人の多くがお土産として買って帰ります。調理方法は少し油を引いたフライパンで炒って端の方がカリカリになってくると食べ頃です。お酢をつけてご飯と食べます。
フィリピンのドライフィッシュは日本の乾物に比べて匂いの強いのが特徴です。アメリカ人はこの匂いが耐えられないそうで、アメリカ人と結婚したフィリピン人が家でドライ フィッシュを調理するとあまりの匂いの強さに離婚騒動へと発展したのは有名な話。しかし、フィリピン人はこの匂いに食欲がそそられます。日本人にとっても強い匂いですが耐えられる範囲内だと思います。ただし、お土産として買った場合でもフィリピン国内で食べるのが良いでしょう。空港で止められる可能性があります。
バンタヤン島ドライ フィッシュはセブ市内の公共マーケットでも普通に見かけます。しかし、パッケージに「バンタヤン産」と嘘の記載をしたニセモノも多いと聞きます。本物かどうかを見分けるのは地元の人でも難しいので島の市場で購入するのが確実です。
<バンタヤン島の卵>
バンタヤン島の特産物として「バンタヤン島の卵」も知られています。この卵はセブの一般的な卵に比べて大きいのが特徴です。食べた感じでは黄身の色が明るく味がまろやかな気がします。セブの一般的な卵が公共市場では1個7ペソ。それに比べてバンタヤン島の卵は1個9ペソです。
しかし、バンタヤン島の卵は一般には流通していません。なぜならパン屋が買い占めているからです。1個2ペソの差ですが重さで言えばにはそれ以上の差があります。大量に卵を使うパン屋にとってその恩恵は大きいです。
個人での購入が不可能と言う訳けでもありません。セブ市内に住むバンタヤン島出身の人が特別ルートで仕入れて個人的に販売している場合もあります。単価は高いですが量的にお得とあって買い手は多いそうです。
日本人にとっては、それほど大きな卵ではありません。セブで卵を購入すると「日本の卵より小さい」と気付くと思います。私の目測では「バンタヤン島の卵」は日本の一般的な卵と同じくらいの大きさです。
<サンタフェ ビーチ クラブ(宿泊施設)>
サンタフェ ビーチ クラブ(Santa fe Beach Club)
フェリー乗り場から一番近い宿泊施設です。目の前の白の砂浜とスカイブルーの海が印象的なビーチリゾートです。
<コタ ビーチ(宿泊施設、ビーチリゾート)>
コタ ビーチ(Kota beach)は砂浜の椰子の森に調和するようなリゾートです。宿泊施設のコテージは近代的な作りですが、屋根や壁は椰子の葉や竹で装飾されています。外観をフィリピンの伝統的な家に似せてあり、周りの風景とも調和して南国の離島らしい穏やかな雰囲気が心地よいリゾートです。
<島での食事>
バンタヤン島には観光で訪れた人が利用するようなレストランは少ないです。地元の人が利用する大衆食堂もセブ市に比べると少なく、日が暮れると営業を終了します。
ビーチ リゾートが集中するサンタフェ には夜も営業しているレストラン が数軒あります。経営者が外国人らしく、欧米人が好みそうな 雰囲気のお店が多いです。レストランはたいていバー(Bar)も兼ねているので夜に食事とお酒を同時に楽しみたい方にうれしいところです。サンタフェの1つの通りの徒歩圏内に集っているので、ひと通り見て回ってから好みのお店を決めると良いでしょう。
<サンタフェの飲食店アーケード「MJスクエア」>
昨年(2015年)に飲食店専門のアーケード(上の写真)ができました。値段はセブ市内の同クラスのお店で食べるより少し高めですが、食事の選択肢が増えてくれるのはありがたいところです。
<バンタヤン島のトライシカル>
島内の移動はトライシカルが中心です。バンタヤン島のトライシカルはセブ島のトライシカルとは少し違います。タイの「トゥクトゥク」に似た車体の中にバイクが1台すっぽりと入っています。厳密に言えば「トライシカル(3輪車)」ではありませんがバンタヤン島で「トライシカル」と言えばこのタイプも含みます。後ろから見た姿が「ミニ ジプニー」の様で愛嬌があります。
レンタル料は1,000ペソ/1日(ドライバー付)。ガソリン代込みかどうかを事前に確認してください。定員はサイドカータイプより2人多い8人です。(2016年1月現在)
最近はバンタヤン島型トライシカルが減っています。理由は先の台風被害で多くが壊れてしまったこと。そして作る人が居なくなったこと(サイドカーの方が作りやすく安価で買い手が多い)。作る人が居ないということは今後消え行く存在かも知れません。
アクセス
<セブ ノース バスターミナル>
セブ市街のセブ ノース バス ターミナル(CEBU north bus terminal)からハグナヤ(Hagnaya)行きに乗ります。バスの種類にもよりますが120~150ペソです。終点のハグナヤ港でバンタヤン島行きフェリーに乗り換えです。
ハグナヤ港からバンタヤン島のサンタフェ港まで1人170ペソ、海上約1時間半です(波が高いと3時間くらいかかることもあります)。他にも人だけ乗るボートもあり、フェリーと交互のスケジュールが組まれています。
サンタフェ港からはトライシカルで目的地へ向かいます。サンタフェ港では船が着く時間に合わせてトライシカルが客待ちしているのですぐに見つかるでしょう。港からサンタフェの教会辺りまで(約1.5km)1人10ペソです。
1人や2人の場合はぺディキャブ(サイドカー付自転車、定員2人)も利用できます。あまり遠くへは行ってくれませんがシュガービーチ沿いのビーチリゾートは行ってくれます。ガソリンを消費しない分トライシカルより安いです。
バンタヤン島にもジプニーは走っていますが数は極端に少ないのでトライシカルが便利です。タクシーは走っていません。
<バンタヤン島行きバスを利用すべきか否か>
黄色いセレス バス(CERES LINE)にはノース バス ターミナルから「バンタヤン島バンタヤン町」行きがあります。「ワン ストップ バス(One stop)」で基本的に目的地まで止まりません(途中で乗客を拾いません)。目的地が終点のバンタヤン町で大きな荷物がある方には都合の良いバスですが、シュガービーチが目的の人には使い勝手が悪いです。バンタヤン島上陸後はサンタフェで途中下車も可能ですが、何処で降りてもバス料金は一律200ペソ(船代170ペソは別)です。
(2016年5月現在)
投稿者: cebuenglish
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更新日: 2016-08-06
クチコミ数: 3
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楽しく拝見させてもらっております。
よくバンタヤン島へ行くのですが、以前10:00発のバンタヤン島まで行くバスに乗りました。
これは1日何便あるのでしょうか?その出発時刻がわかりましたら教えてください。
また、帰りの便の時刻もお願いいたします。
帰りの便はサンタフェから乗ることはできるのでしょうか?
質問ばかりですいませんが、よろしくお願いいたします。
吉田 晴信
当社のフィリピン人職員でバンタヤン島出身で時々、帰省する者がいるので聞いてみましたが、バスはセブシティのノースバスターミナルから30-40分に1本の間隔で出ていて、それ程、出発時間を気にせずに乗り場に向かっているそうです。バンタヤン島から戻るときは、一般的にはサンタフェ港からhagnaya港にはフェリーで行き、hagnaya港からバスに乗るそうです。
ご回答どうもありがとうございました。
バンタヤン島まで行くエアコンバスの、ノースバスターミナル出発時刻(10:00AM以外)がお分かりでしたら教えてください。